

これまで幾度と無く面接を担当してきましたが、上手く喋れないまま面接時間が終了してしまうという人を多く見かけました。
おそらく、そういった人達も、喋るべき事をノートなどにまとめて、「これだけは伝えなくては」といった事を考えながら何度もシミュレーションをして面接対策をおこなってきた事でしょう。
新卒の就活の場合は、練習がてらに面接を受けるケースも少なくありませんが、転職ではそういった事をする余裕がなく、多くの場合、一つ一つの面接に本気で挑んでいるはずです。
それでも練習通りにはいかずアピールできずに終わってしまう人が非常に多い…。
面接官の立場から考えると、事前に書類を見て、会って確認するだけの魅力のある人材として来てもらっているわけですから、その魅力を素直にアピールしてもらえればいいのですが…。
声を出して練習する事の重要性
失敗する理由の一つとして、『声を出して練習をしていない』という事が考えられます。
新卒の就職活動では、先生に面接官役をしてもらい面接練習をしたり、学生同士で面接練習をしたり、練習がてらに応募して面接の経験を積んだりと、何かと声を出して意思を伝える反復練習を行う機会があります。
しかし、転職においては一人で進める事が多いので、紙に書きだして頭の中で何度も読む程度で、実際に声を出して練習するという機会が少なくなってしまいます。
頭の中では「シミュレーションもしたし、バッチリだ!」となっていても、実際に面接で話し始めると上手くいかない事も多く、頭の中でシミュレーションする事と実際に喋る事の違いに困惑してそのまま自分の言葉で喋れないまま面接が終わってしまうのです。
転職のアドバイスをする立場も経験していますが、面接で上手くいかないという人の多くはこの声出し練習ができていません。
頭の中のみでシミュレーションをすると、面接当日は練習してこなかった『喋る』という動作に神経を集中させてしまいます。そうする事によって余裕が持てなくなり、掘り下げた質問などに臨機応変な対応ができなくなってしまうのです。
一方、喋る練習ができていると、喋る事に不安を感じる機会が少なく精神的にも他の事を考える余裕が出てきます。この状態であれば想定外の質問にも対応できる可能性が高くなりますね。
頭の中でシミュレーションする事と、実際に喋る事では、全く状況が異なるという事を理解して喋る練習も万全にしておきたいところです。
声に出す事で欠点も見つかる
声を出す事のメリットは他にもあります。
例えば、声を出してみると「ここの言い回しはこうした方がいいのでは」という改善点が幾つか見つかるかと思います。声を出すと、『自分らしい喋り方』『自然な喋り方』という事も自然と重視しようとするのです。
面接官としても、かしこまりすぎた喋り方やマニュアル通りの喋り方より、自分の言葉で喋っている方が心に伝わってくるものがあります。
極端な話、機械的にロボットが話すのと、一生懸命人間が喋るのでは、同じ内容でも伝わり方は全然違ってきますよね。マニュアル通りにしか喋れない人はどこか機械的で人間味を感じないものなのです。一生懸命自分の言葉で喋った方が説得力が大幅にアップする事は間違いありません。
また、声を出す事によって、『長すぎる』『短すぎる』といった時間の感覚も得られます。
志望動機や自己PRといった部分は必ず面接で必要となりますが、長すぎても印象が良くないですし、短すぎるのも心証を悪くします。要点をまとめて、上手く相手に伝えられるか、という事も面接で確認される項目となりますので、面接の前に時間の感覚を掴んでおくという事も重要です。
模擬練習ができると尚良し
もし身近に面接官役をしてもらえる人がいる場合は、応募先企業の求人内容などを伝え模擬面接を行いましょう。
この時に注意したいのは、本番を想定して練習しないと身にならないという事です。身内と練習する場合は、少し気が抜けていたり、恥かしがってしまったりと、本番を想定した練習が出来ない事も少なくありません。
これではせっかくの模擬面接も意味を成さなくなってしまうので、椅子を対面した状態にして、目線の位置や姿勢といった部分から正して行うようにしましょう。本番と同じ状況を作れば自然と真剣味も増してくるはずです。
また、
- 引っかかる言い回しがないか
- 長すぎる、淡白すぎるといった印象を受けないか
- 理解しづらい言い回しがなかったか
- 目線や仕草に気になる点は
といったチェック項目を事前に伝えておくと、相手の集中力も高まり、本格的な模擬面接になります。
転職エージェントから紹介された求人の場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーと模擬練習する事も可能です。
数多くの人材を企業に紹介してきたプロフェッショナルなので、これまで本人が気づけなかったような指摘ももらえるでしょう。時には「この企業の場合は、こういった人材を重視する傾向にあるから〇〇をもっと強調して話した方がいいですよ」といった具体的なアドバイスをもらえるかもしれません。
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もし、身内を含め、模擬面接をできる環境でなかったとしても、声を出して練習をするという事は必ずしておきましょう。また、模擬練習をできないのであれば、面接本番の状況を想定して、姿勢や目線、声量を意識して声を出す練習をしておく事も重要です。
本番に備えるには、それに近い状況を作る事がもっとも効果的な練習となるのです。


ジョブ吉のブラック企業体験談


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