


結婚しても仕事をする人の割合
結婚しても仕事を続けるべきか?それとも、家庭に入り専業主婦になるべきか?
結婚という大きな分岐点を機に、この選択肢で悩んでいる人は少なくありません。
といっても、こればっかりは、個人的な理由もあるので『こっちが正解』といった答えは導きだせません。専業主婦をしなくてはならない理由がある場合もありますし、逆に働かないといけない理由がある場合もありますね。
しかし、実際に、働きながら妻としての役割を果たしている人と専業主婦をしている人の割合も気になる部分かと思います。
そこで、厚生労働省が発表している『共働き等世帯数の推移』を確認してみましょう。なかなか面白いデータですよ。
![]()
引用元:厚生労働省
統計が始まっている1980年から右肩あがりで共働きの家庭が増えています。そして、それに伴い専業主婦は減っています。
1990年代に入ると、共働きと専業主婦の家庭の割合が同じぐらいになっていますが、2000年代には共働きの家庭の方が多くなり2015年には1980年と全く逆のような割合になっていますね。
では実際に割合を確認してみましょう。
1980年・・64.47%
1985年・・56.87%
1990年・・52.15%
1995年・・51.26%
2000年・・48.31%
2005年・・45.02%
2010年・・42.12%
2015年・・38.15%
1980年に64%以上だった専業主婦の割合が2015年には38%代にまで低下します。つまり、専業主婦の割合は半数近くにまで減っているという事です。
5年毎に割合を出しましたが1度も割合が上回る事はありません。大きなアップダウンはなく、徐々にこの傾向が強まっているという事が言えます。
こういった事の背景には1990年頃まで続いていた経済の安定期が終わった事が関係しているとされています。
安定期が終わった日本では、経済の低迷期、失われた〇〇年、低成長期といった言われ方がされるほど低迷し20年以上にわたり好景気とされる時代はきていません。
そのため、終身雇用制度は必ずしも約束されるものではなくなり、何千人規模でのリストラが頻繁に行われています。
さらに、派遣雇用を始めとした低所得者も増えました。所得格差、賃金格差、資産格差などの経済格差が大きくなったのもここ数十年の間の話です。
昇給やボーナスなど給料面でも景気の良かった頃に比べて上昇率があまり良くありません。旦那だけの給料で家庭を支えられる時代ではなくなってきているのです。
こういった背景から、女性が働きざるを得ない環境になってしまっているという事が言えます。
1980年代、主婦は家庭のことや地域のことに専念するのが普通とされている時代でしたが、現在は専業主婦の方が少数派となっているのです。
幸せな家庭とは
厚生労働省の調査に『妻の就業状態別の夫婦の幸福度』というアンケートがあり、興味深い内容だったので紹介します。

女性が最も『幸せ』と感じているのは『主婦』という事になります。まぁ、旦那さんの稼ぎが良く家庭の事に専念できるのは現在では恵まれた環境という事になるので頷けますね。ただ、女性が主婦の場合の男性の幸福度は低いというのも面白い部分かもしれません。妻が主婦であるという事に納得していないのでしょうか?
一方で退職者の場合の女性の幸福度はかなり低いですね。やり甲斐がなくなってしまったのでしょうか?
そして、男女共に高いのが主婦が自営業を営んでいる場合です。
おそらく、自営で自立できる人は芯があり経済力もある状態でしょう。しかし、なかなか誰でもできる事ではありません。
非正規雇用者では男性の幸福度が上回っています。おそらく、フルタイムで働かずに家の事や子育てもしつつ、それでいて金銭的にも支えてくれている環境に幸せを感じるのでしょう。
正規雇用者は男女ともに高くありません。これは、家族で過ごす時間が少ないという事が関係しているのかもしれません。
収入による幸福度
夫婦間の収入を合わせた世帯収入による幸福度のデータを見てみましょう。

年収450万未満までは男女の差がそこまでありませんが、それ以上になると男性の幸福度が下がり始めます。そして、600万円を超えると女性の幸福度だけ跳ね上がり、男性との差が極端に大きくなります。
世帯収入が増えるほど『幸福』。これが一般的な考え方かと思いますが、男性の幸福度は異なった結果となっています。150〜300万円では明らかに世帯収入としては少ないように感じるのですが、それより『幸せ』と答える人が少ないんですよね。
ただ、年収に応じて会社で置かれる立場も大変なものとなりますので、仕事の悩みなども多い収入なのかもしれません。お金は増える一方で苦労も多いという事でしょう。
もちろん、置かれている立場はそれぞれなので一概には言えません。
ちなみに、男性の平均収入は、
20代前半で、265万円
20代後半で、371万円
30代前半で、438万円
30代後半で、499万円
これらの数字は、女性が幸福と考える収入には到底達しません。男性の収入だけでは余裕のある暮らしとはならないのです。
こういったデータからも女性が働きに出る事情が垣間見れます。
また、一昔前に比べて会社内での女性の立場も改善されました。女性の上司というのも当たり前の時代です。こういった働きやすい環境も共働きの後押しになり、103万円という枠に囚われる事なく働く人が増えています。
ジョブ吉のブラック企業体験談


二つの転職エージェントで転職成功!
転職エージェントにはさまざまな種類があり、どれを利用するべきか迷ってしまいますね…。
そこで、今回は、最初に利用するべき2つの転職エージェントを紹介します。この組み合わせが最も効率のいい転職活動に繋がりますよ!
在職中も退職後でも転職エージェントのサポートが転職成功のカギを握ります!
リクルートエージェント
業界最多8万件の未公開求人があり、多方面の業界に強いのが特徴です。
「こんな職種で、こういった希望がある」など、事細かな要望にも応えてくれるでしょう。
まずは、登録しておきたい転職エージェントです。
マイナビエージェント
転職エージェントとしての歴史が長く企業とのパイプが強いという特徴を持っています。
また、職種別に特化したサービスを展開しているというのも一つの特徴で、きめ細やかなサービスを受けられます。
最終的に転職エージェントのプッシュで内定が決まる事もありますので、是非とも登録して求人を確認してみましょう。