


質問と関係のない答えを出す人が多い
面接の際に、聞かれた事への答えに辿り着けないまま話が終了してしまった事がないでしょうか?
多数の企業の採用担当者に話を伺う機会があるのですが、皆さん、「質問とは異なる回答が返ってくる事が多い」と言います。
具体的に話を伺うと、質問に対して、快調に話し始めるものの話が脇道に逸れてしまい、そのまま元の話に戻ってこれずに質問の答えにならない結論で落ち着いてしまうというもの。
おそらく、結論を最初に思い浮かべたものの、次第に他の話に熱が入ってしまい、「良い回答ができているのでは」といった錯覚に陥って満足してしまうのでしょう。それか、元の話に戻る手段を無くしてしまうか…。
面接担当者からすると、話が逸れた地点で首をかしげはじめ、最後まで聞いたけど首をかしげたまま終わってしまった、という事に。聞いたことへの答えが返ってこなかったわけですから、面接担当者には「結局なにが言いたかったんだろう?」「質問の意図を理解できなかったのか?」という基本的にマイナスの心証しか残せません。
しかし、面接は緊張などから普段通りには話が進められない事も。意識してても、こういった形で話が逸れてしまったり、別の結論になってしまう事は防ぎきれません。
そこで、こういった事態にならない為に、おすすめしたいのは『先に結論から話してしまう』という方法。
先に結論を出してから理由を後で話すと、必然的にズレた回答となる事はありませんね。
この先に結論を出すという手法は『PREP法』と呼ばれ、プレゼンの時に有効な方法として知られています。
PREP法とは
PREP法は、それぞれ英単語の頭文字を取り作られた言葉で、並べられた順番通りに文章を構成するという方法です。
最初の『P』はPOINT
一番最初にPOINT(結論)を述べます。
前述の通り、話を進めているうちに内容が逸れてしまい、結論があやふやになってしまう事が多いので、この手法では最初に結論を出してしまいます。
そうする事によって話がブレる確率を大幅に減らせるのです。
二番目の『R』はREASON
次に述べるのはREASON(理由)です。
最初に結論を出し、次にその結論に至る理由を付け加えていくのです。
三番目の『E』はExample
続いて話すのはExample(事例、具体例)です。
理由だけでは説得力にかけるので、具体的な例を持ち出し結論に厚みや説得力を持たせる段階です。
最後の『P』はPOINT
最後に再びPOINT(結論)を出し話をまとめます。
これらの順番を意識して文章を構成すると、面接担当者に伝わりやすく、説得力を持たせた話ができます。
具体例
ここで簡単な具体例を紹介します。
あなたにとって仕事とは
結論:日々の積み重ねで私の貴重な財産です。
理由:これまでの経験により様々なスキルを身に付けました。
具体例:〇〇が完成目前に大幅な変更をしなくてはならない事態となったのですが、その事をきっかけにこれまで以上に団結力が高まり乗り越えた経験があります。
結論:こういった仕事での経験が私の中で財産となっています。
好きな食べ物を紹介する場合
結論:私はオレンジが好きです。
理由:甘みと酸味が程よくマッチしているからです。
具体例:そのまま食べても美味しいですし、ジュースやジャムにしても美味しさが引き立ち、飽きる事なくオレンジを楽しむ事ができます。
結論:だからオレンジが好きです。
人間の集中力は30秒?
PREP法のメリットは話がブレないということだけではなく、もう一つの大きなメリットがあります。
それは、聞き手側の集中力が最も強いのは最初の30秒間とされており、最も強調したい部分(結論)を最初に印象付ける事により説得力のあるプレゼンが構成できるという事です。
逆に考えると、結論を最後に回す方法は、聞き手側の集中力も下がり始めているという事ですね。もし、話がブレていなかったとしても、説得力に欠けてしまうかもしれません。
専門的な事を話す場合
クリエイティブ系の転職は、ご自身の作品を見せてアピールすることになりますが、ただ作品を見せるより、作成した事の背景やコンセプト、意図などを合わせて説明する事により魅力が格段にアップします。
言うなれば、作品が結論で、そこから理由や具体例を挙げていく、まさにPREP法という事になりますね。
また、専門性が高い職種は、面接担当者の専門知識がどれぐらいのものなのか探りつつ、相手が理解できる言葉で説明しなくてはなりません。
これが異業種となると、さらに伝わらない事になるので、誰にでも伝わる文章を事前に考えておきましょう。
結論が思いつかない時は
PREP法が便利で有効な手段であるという事は理解して頂けたかと思います。
しかし、「結論なんて即座に出せない」という意見も少なくないでしょう。
そんな時は、素直に「少し考える時間を下さい」と伝えましょう。
「結論は最後に考えればいい」という発想で話し始めても、やはり『軸』が定まっていないので話しはブレブレで説得力の欠けた状態となります。
それに「考える時間を下さい」という言葉はマイナスとなる事ではありません。ちゃんと考えてから結論を出すのもビジネスにおいて重要な事。それより、ブレブレの話をされた方が懐疑的な目で見られてマイナスに受け取られる可能性が高いでしょう。


ジョブ吉のブラック企業体験談


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