

最終面接で落ちる人も多い
一定以上大きな規模の会社になると面接の回数は基本的に3回が基準となります。
一次面接、二次面接では、採用担当者や配属先の上司が面接官を務め、最終面接では、役員クラス、場合によっては社長が直接面接を担当する事があります。
つまり、これまでとは面接官が異なっているので再び「採用したい」と思ってもらえるようアピールして気に入ってもらわなくてはならないのです。
一次面接や二次面接が順調だと、心のどこかに隙が生じます。これまでおこなってきた面接対策も怠ってしまうかもしれません。ですが、面接官が変わるということは、これまでと同等かそれ以上の面接対策を行わなくては有利に面接を進められるわけもありませんね。
「最終面接で不採用だった」という例は後を絶ちません。30〜50%もの確率で不採用になるとも言われます。実際に、どういった理由で不採用となってしまうのか確認してみましょう。そして、最終面接対策に生かしましょう。
最終面接で不採用になる理由
一次面接や二次面接と話している内容が違う
役員クラスや社長が面接を担当しますが、ほとんどの場合、これまでに面接を受け持った採用担当者も同席します。
そして、一次、二次面接と同じように応募した理由やこれまでの経歴などを踏まえた質問がされるわけですが、これまでと全く同じ質問がくる事はまずありません。言い方や切り込む角度など、さまざまな違いをつけて質問がされます。そして、これらの質問では、一貫性があるかどうかを試されます。
もし、これまでの受け答えと食い違う部分があると不信感を与えてしまいます。一次二次面接で信用を勝ち取ったつもりでも、最終面接で採用担当者判断で不採用になるケースもあります。
聞き方が異なる質問でも、答えがブレる事のないようにしっかりと『軸』を持っている事が大切です。
これまでに、どういった受け答えをしてきたか、次の面接でズレが生じないように必ずメモに取りそれを確認してから面接に挑むようにしましょう。
経営戦略に提言をする
管理職などの高いポジションの求人では、経営戦略などに提言をしてしまい最終面接で失敗するケースがあります。
おそらく、最大限のアピールをしようと良かれと思い提言をしているのですが、会社の内部の事情もよく分かっていない立場の人間に経営戦略の事をどうこう言われて良い気がするケースはほとんどないでしょう。説得力があれば良い方向に進む事もありますが、役員クラスは年齢層も高い事がほとんどで、若い人や部外者からの提言を「生意気」「余計なお世話」といった感覚で受け取る可能性の方が高いでしょう。
採用担当者の話では、聞かれてもいないのに提言をしてしまうケースが後を絶たないといいます。積極性のアピールかと思いますが、上手くいかない場合がほとんどだそうです。
「一次二次面接と同じようにやってくれれば良かったのに…」という採用担当者の言葉が印象的でした。採用担当者は一次二次面接を担当して最終面接に進む判断をしているので、最終面接は採用担当者の責任も生じます。「会社に必要な人材」として役員クラスに紹介しているわけですから、その役目を果たしてほしいというのが採用担当者の本音でしょう。
ただし、提言自体を否定するわけではありません。あまり深く切り込み過ぎないように、尚且つ、質問の意図を把握してそれに合った提言をするようにしましょう。謙虚さを大切にしたいところです。
熱意や転職後のビジョン
一次二次面接で、志望動機やこれまでの経歴、即戦力性は確認されているので、最終面接ではこれまで以上に『熱意』や『転職後のビジョン』といった人間性の部分が重視されます。
そのため、
- 転職後にどう会社の成長を支えていけるのか
- どういったビジョンを持って働くのか
といった事を重点的に確認されます。こういった質問には決まった答えはなく、職種や年齢、その人のキャラクターによっても変わってきます。ただし、共通しているのは、『熱意』や『覚悟』が伝わらなくては採用には至らないという事。
そのため、最終面接の判断基準は一次二次面接以上に曖昧です。「ちょっと違うのかな」といった微妙な判断で採用に至らない事もあるのです。
強気なやり取りは厳禁
「一次二次面接をクリアしていれば、最終面接は余裕だろう」「もう必要な人材と認められている」と考え、最終面接で強気な行動を取る人も少なくありません。
最も多いのが給料交渉です。これまでは最終面接に進むために控えていた給料交渉を最終面接で行う人がいますが、基本的に一次面接で行わなくてはならない事で、最終面接で給料の話を持ち出すと心証は最悪です。
最終面接は落とされる事はない、と言われる事もありますが、実際には先程も触れた通り、30〜50%もの人が最終面接で不採用となってしまいます。この難関で給料交渉をして心証を悪くしてしまうのはあまりにも勿体ない話です。
もし、譲れない事があるのであれば、一次面接の段階で伝えるのがベストです。一次面接で受け入れられない事は最終面接でも基本的に受け入れられません。複数回面接を受けなくて済むので、応募者にも企業側にも双方手間がかからず済むでしょう。
最終面接には2つのパターンがある
「最終面接は既に内定が決まっている段階」と言われる事がありますが、この言葉も間違ってはいません。
というのも、最終面接には2つのパターンがあり、『選考が行われるパターン』と『役員クラスや社長との顔合わせのパターン』とがあります。
前者に関しては、まだ内定が決まっておらず、半数近い人が不採用となる可能性があります。そして、後者に関してはほぼ内定が決まっており、余程の失敗をしない限り採用されます。
しかし、問題なのは事前にどっちのパターンなのか把握できないという事です。
転職エージェントから紹介を受けている場合は、これまでの統計を確認できるかもしれませんが、それでも、確信がもてるほどの統計とはならないでしょう。
つまり、いずれにしても、不採用となる事も想定し、万全の準備をしてから面接に挑まなくてはならないという事です。
面接の準備は手間がかかり大変な作業です。特に仕事を続けながら転職活動をしている人には大きな負担となりますね。しかし、そこでしっかりと対策をたてるかどうかで今後の人生に大きな影響を与えます。
最終面接ともなると不採用となった時のショックは計り知れないものがあるので、万全の準備をして後悔をしないように挑みましょう。


ジョブ吉のブラック企業体験談


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