

転職で有利だけど中小企業出身者に負ける事も
経済の安定期が終わって以降、終身雇用という概念が弱くなり、大手優良企業から転職を目指す人も増えています。
大手企業で働いている人は基本的に高学歴の優れた人材というのが一般的な認識。終身雇用の概念が薄まっているとはいえ、今でも、求人への競争率が高く、選ばれた人のみが働けるという環境には変わりありません。
そのため、基本的にはその優れた人材を好意的に受け止め転職でも有利に働く事が多くなっています。しかし、100%有利に働くわけではなく、時には中小企業出身者の方が重宝される事も…。
大手企業出身者が転職で有利に働くケースと不利に働いてしまうケース。それぞれの事情を把握しておくと転職に役立つでしょう。
大手企業出身が有利に働くケース
高度なスキルやノウハウを身に付けている
大手企業では、最先端のノウハウやシステムをいち早く取り入れていますが、中小企業は規模の拡大や時代の流れによって少し遅れたタイミングでそれらのノウハウやシステムを取り入れ始めるという事も少なくありません。
そのため、この先、それらのシステムを取り入れる企業にとってはそのノウハウを持っている人材がとても魅力的という事になります。
規模拡大によってそういったシステムを取り入れる企業は、大手から転職する人にとってもキャリアアップに繋がる大きなチャンスを含んでいますね。双方の思惑が合致し魅力的な求人という事になります。
基礎能力が高い
大手企業で働いている人は優秀な大学出身で、多くの場合、高校も偏差値が高いという事になるでしょう。
学生時代に勉強を持続して高みを目指してきたという努力の実績があり、無事、大手企業にも入社。
若いうちから努力を重ね継続してきたという強みは、ちょっとやそっとじゃ揺らぐことはありません。学生時代に全く努力をしてこなかった人は社会人になってから死に物狂いで努力してもそうそう高学歴の人に追いつく事は難しいでしょう。
大手出身でも仕事のできない人は居るかもしれませんが、確率の問題として優秀な人が集まっているという事実は変わりません。
その優れた素養に、プラスα大手企業の教育制度。同世代より優れたビジネススキルを持っていると見なされるのは自然の流れでしょう。
大手企業の組織体系
急成長しているベンチャー企業は、中小企業との取引だけでなく大手企業との大規模な取引や提携を目指しています。
そのためには、大手企業の意思決定プロセスを理解している事が重要。
大手出身者はそういったプロセスを内部から見てきているので、どういったアプローチやプレゼンをすると有効かという事を理解しています。稟議や決裁の流れを内部事情から探る事ができるのです。
こういった求人は先程のスキルやノウハウと同じく、応募者側にとっても魅力ある内容です。双方の意思が合致し、大手企業からベンチャー企業に転職する人も少なくありません。
大手企業出身が不利に働くケース
プライドが高く妥協ができない
これまでの経歴から『大手企業にしか転職したくない』という人も少なくありません。確かに、経歴がしっかりしていれば大手企業に転職できる可能性もあるかもしれませんが、それでも、大手企業は狭き門です。転職活動を何年も続けているけど決まらないという人も実際に多くいます。
こういったプライドが邪魔をしてしまうと、先ほどのような魅力的なベンチャー企業への転職や、独自技術によってその部門の世界トップシャアを誇る優良中小企業の求人などを逃してしまうでしょう。
大手企業は確かに信用があり世間体もよく福利厚生も充実して魅力的に感じるかもしれません。ですが、大手企業でも大規模なリストラが頻繁に行われていますし、破産するケースも少なくありません。10年20年といった長い目で見ると、会社としても、あなた個人としても成長できるのは中小企業に転職した場合かもしれません。
経験の幅が狭い
大手企業では業務が細分化されており、担当する仕事内容の幅が狭いという事が少なくありません。マーケティングと一言で言える業務でも、市場調査、輸送、管理、宣伝などそれぞれに部門がある事がほとんどでしょう。互いに補助し合えるのでその方が効率よく仕事が捗るのかもしれませんが、転職においてはこれが不利に働く事があります。
例えば、『管理』という部門を担当している場合は、その部門においては深く理解したプロフェッショナルとなっているかもしれませんが、幅広く業務を任せたいと考えている求人には中小企業で市場調査、輸送、管理、宣伝などを一通り任されていた人材の方が魅力的に感じてしまうでしょう。
とはいっても、『管理』という部門のみの求人には圧倒的な強さを発揮できるので一概にデメリットというわけではありません。
個々の力が評価されづらい
大手企業はブランド力を兼ね備えているので、実績を挙げていたとしても「会社の力も大きかったのでは?」と疑った見方がされてしまう事も少なくありません。
実績を武器にする場合は、具体的にどういった提案をしてどういった改善がなされたか、会社の商品力や宣伝力ではなくご自身の挙げた成果という事を明確に伝えなくてはなりません。
大手企業と同等の待遇ができないから敬遠される
大手企業の給料や福利厚生は中小企業より魅力的である事が多いです。それ故に、転職者が求めていなかったとしても、給料額や福利厚生が同等に提供できないという理由で敬遠されてしまう事があります。
もし、その企業が本命であるなら、そういった部分は問題ないという事をハッキリと伝えましょう。
家族を説得できないケース
転職は家族にも大きな影響を与えます。家族に反対され転職を断念するというケースも少なくありません。大手企業という安定した職場からとなると尚更ですね。
基本的には有利という状況には変わらない
大手企業からの転職が不利になるケースもありますが、その不利なケースもアピールの仕方次第で解決する事ばかりですので、大手企業出身者の方が幅広い求人から転職の門扉が開いているという状況には変わりありません。
それ故に悩んでしまう事も多いかと思いますが、キャリアアップできるか、この先を勝ち抜いていける企業か、といった部分にも着目し求人選びをしてみましょう。


ジョブ吉のブラック企業体験談


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