

入社予定日を聞かれたらゴール間近!
「いつ頃から入社可能ですか?」
転職の面接が進むと必ずこの質問がされます。
いつから働けるかによって配属される部署の職務調節を進めなくてはならないですし、会社によってはしばらく導入研修を行うケースもあるでしょう。入社が決まるとそのタイミングに合わせさまざまな段取りを組まなくてはならないのです。
ちなみに、採用を前提に話しが進んでいなければこの質問はされません。不採用と判断している人に入社予定日を聞いても意味がありませんからね。
確定ではないにしても、かなり前向きに選考が進んでおり、この質問がされる時はゴール目前である可能性がかなり高い状態という事が言えます。
出社する時の入り口や方法、着替えのタイミングやロッカーの場所、挨拶のマナー、社内食堂の仕組みなど。そのままポンッといきなり配属されても分からない事だらけですので困る事がないように基本的な流れを習う研修。
しかし、まだ内定をもらっていない以上、ここでも受け答えに注意を払わなくてはなりません。
この質問に対しては、早すぎるタイミングでも遅すぎるタイミングでも選考に不利に働くことがあります。特に在職中の転職活動では気をつけて答えたいところです。
どういったタイミングが理想なのか、在職中と、離職中それぞれのケースで解説します。
在職中の転職
在職中に転職活動をしている人は、そのまま在職中の会社に勤務し続けるという判断を最終的にする人も少なくありません。「転職活動をしてみて、うちの会社はそこまで悪くない事に気が付いた」という人が多いようです。
しかし、応募先の企業からしてみれば、「内定を出そうと思っていたのに断られてしまった…」と、人事採用の予定がいろいろとズレてしまうでしょう。
そのため、入社日を確認する意図は、応募者の本気度を確認するという意味合いも含まれています。
「ここまで具体的な時期を答えられるなら安心かな…」といった判断ができるのです。
理想のタイミングは1ヶ月〜2ヶ月
在職中の転職活動では、1ヶ月〜2ヶ月程のタイミングで入社するのが理想です。
1ヶ月〜2ヶ月でそのまま答えると、やや幅があり応募先企業も調節が難しくなるので1ヶ月〜1ヶ月半、1ヶ月半〜2ヶ月といった受け答えをすると親切でしょう。
なぜこのタイミングが理想かというと、1ヶ月より短い数週間程度では在職中の企業での引き継ぎが難しいと判断され「責任感がないのでは」といった疑いがかけられてしまうからです。
もし、既に退職の予定日が決まっている場合は例外で1週間といった近い日程を伝えても問題ありませんが、そうでない場合は、1ヶ月以内は避けた方がいいでしょう。
ただし、逆に、3ヶ月以上といった長いタイミングを伝えると、調節もしづらく、本気度も疑われ採用予定だったものが流れてしまう可能性もあります。
1ヶ月〜2ヶ月は仕事の引き継ぎもできる一つの目安とされ、このタイミングで転職できると答えられるように心がけましょう。
回答例1
現在、担当している職務は引き継ぎに1ヶ月ほどかかる予定です。遅く見積もっても1ヶ月半ほどお時間をいただければ入社できるかと思います。
できるだけ早く働けるよう、内定をいただきましたら早急に上司に報告をし、退職日をお伝えしたいと考えています。
回答例2
在職中ですので、2ヶ月ほどお時間をいただいてから入社させていただきたいと思います。
現在、担当している職務は残務処理と引き継ぎに2ヶ月ほどかかる見込みとなっているのです。
内定をいただきましたら上司に報告をし、退職日をお伝えします。
離職中の転職
一方、離職中の転職は、
- すぐにでも働けます
- 御社のご都合に合わせられます
といった、形で入社のタイミングを問わない事を伝えましょう。
他の企業に応募している事の兼ね合いや、もう少しゆっくりしたいといった事情があるかもしれませんが、離職中の転職で働き出せるタイミングを聞かれた場合は、待たせる言動をすると心証を悪くしてしまう事が多いので気をつけましょう。
特に、他の企業との応募の兼ね合いを話すと、「第一希望ではないのか」「天秤にかける気か」といった受け取られかたをされかねません。
もし、他の企業の面接の予定がある場合でそちらの方が本命である場合は、心証を悪くする事も覚悟して少し待ってもらうしかありません。人生を左右する大きな分岐点ですので中途半端に決めて後悔するのは避けたいところです。
離職中の転職のタイミングの考え方
基本的にタイミングを問わず働ける意思を伝える。
他の企業との面接を控えている場合は、
他の企業が本命である場合⇒働けるタイミングを伸ばし待ってもらう
入社タイミングを聞かれた企業が本命の場合⇒できるだけ他の企業の面接を断る(心証を悪くするリスクを負ってまで面接に行くべきか考える)
稀に、「もう少しゆっくりしたい」という理由で入社日を先送りにするケースがありますが当然NGです。せっかく決まりかけていたものも流れてしまうでしょう。
また、内定後も断る権利が当然ありますので、一旦応募先に都合のいい事を伝え、その後ゆっくり考える時間を作るという考え方もあります。ビジネスマナーとしてはあまり良くありませんがね…、でも断る事も当然の権利なので…。
入社予定日は後で変更しない!
入社のタイミングを聞かれ「1ヶ月後」といった形でおおよその目安を伝え、その後、内定をもらうという流れになりますが、1度伝えた予定を変更するのはNG行為となります。例えば、「在職中の企業の都合で3ヶ月後になりそう」といった事です。
実際にこのような事を伝え内定が取り消されたケースもあります。在職中の企業も辞める事が決まるうえ、転職先もなくなってしまうわけですから、この状況だけは避けたいところです。
もし、面接時に入社日のめどが立たないようでしたら、「いつ頃まで待っていただけるでしょうか?」と、こちらから聞くのも有効な手となります。
事前に答える事を考えておこう!
入社日に関する質問は、一次面接でされる事もありますし、最終面接で聞かれる事もあります。
事前に考えておかないと、慌てふためき返答に時間がかかってしまう事もあるでしょう。そうならないためにも、どの面接に挑む前もこの質問に対する受け答えは用意しておく必要があります。
現在の職場の引き継ぎ作業などを考慮し、できるだけ的確な時期を考えてみましょう。


ジョブ吉のブラック企業体験談


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