

面接という短い時間では、第一印象が合否に大きな影響を与える事は間違いありません。
第一印象とは、最初に会った時に受ける印象のことですね。
『第一印象は正しいので信じていい』というアメリカでの研究発表や、
心理学者によると『第一印象は最初の3分で決まる』という見方もあるようで、第一印象が良くないと、その後の受け答えでは挽回が難しくなるでしょう。
これまでの学生生活や交友関係で考えても、「この人は合わない」という印象を受けた人と直ぐに打ち解けられたという経験は持っていないのではないでしょうか?仮に第一印象は最悪で、その後は親友となった人が居たとしても、長い時間を要したはずです。そうそうに第一印象が覆る事はないという事を人生経験の中でも体感しているはずです。
面接の開始数分で第一印象を悪くしてしまえば、その後の30分ほどの時間ではまず挽回するのは不可能という事です。
面接における第一印象とは
かつて、人事担当をしていた経験があり、面接官をしてきた立場から考える『第一印象』についてお話しします。
第一印象と言われて最初に思い浮かぶのが『メラビアンの法則』という人は多いかと思います。
メラビアンの法則とは、
- 身だしなみ
- 表情
- 目線
- 身のこなし
など視覚情報が55%。
- 挨拶
- 声のトーン
- 言葉使い
など聴覚情報が38%。
- 話す内容
言葉から得られる情報が7%。
相手に影響を与える要素の比率を表したものとなります。メラビアンの法則でまず驚くのは言葉から受ける印象があまりにも少ないという部分。ほぼ、視覚情報と聴覚情報で第一印象が決まり、話す内容はそこまで重視されないという事です。
そして、これは面接においても近い考え方ができると考えています。
かつて、面接官をしていた時にメラビアンの法則がテレビで特集されているのを見かけた事があり、その時に、思わず「まさにその通りだ」と声に出してしまいました。面接に当てはめてテレビを見ていたのですが私が思っている事を代弁してくれているかのように核心をついた部分が多々あったのです。
面接で対面すると最初に入ってくる情報は服装や表情や目線、髪型など視覚情報。
視覚情報から、
- 爽やか
- 優しそう
- 誠実そう
といったプラス印象を受ける場合もあれば、
- ボサッとしてる
- 挙動不審
- 目を見ようとしない
- 清潔感がない
など、マイナス印象も受けます。
そして、次に入ってくる情報は、挨拶や声のトーン、喋り方から感じる物腰の柔らかさなどの聴覚情報。
そこからは、
- ハキハキしている
- しっかりしてそう
- 落ち着いている
といったプラスの印象や、
- 声が小さい
- 気が弱そう
- 覇気がない
などマイナスの印象も受けます。
ただ、この地点で93%もの印象が決まっているというのは心理学的な観点で、面接においてはやや異なっている部分もあると考えられます。
というのも、面接とは話す為の場なので面接官としては話しをする姿勢で面接に挑んでいるわけです。通常の第一印象とは異なり視覚情報や聴覚情報の心象がよほど悪くない限りは話す内容についてもしっかりと重視されると考えていいでしょう。
しかし、それも長くは持続しません。最初の幾つかの質問で話す内容に魅力がなければ、多くの場合、この地点で第一印象が固定されます。この後は、どれだけ挽回しようとしてもネガティブな第一印象を覆す事は難しいでしょう。
冒頭3分ほどで第一印象は固定されるのです。
さらに、面接においては、常に『有り』か『無し』かの判断がつきまといます。
視覚情報での『有り』『無し』。
聴覚情報での『有り』『無し』。
そして話す内容での『有り』『無し』。
どの段階で『無し』と判断されても挽回は難しくなります。面接は、有り無しを判断するための機会ですし、多くの場合、他にも応募者がいるのでわざわざ『清潔感がない』といった判断をした人を大目に見る必要はありません。
こういった意味ではシビアな場ですし、喋る内容についても重視する環境ができているというのはチャンスが広がっている場でもあります。いずれにしても、視覚情報、聴覚情報、喋る内容、全てが一定の基準に達していないと内定をもらう事はできないでしょう。
第一印象を良くするには
第一印象をアップさせるには、それぞれ基本となる部分をしっかりとクリアしなくてはなりません。
視覚情報では、服装を整え、髪型を整え、スーツにシワがない事を確認して、革靴が汚れていない事を確認。基本中の基本ですが移動中に乱れているかもしれないので直前にも再確認が必要です。
身だしなみについて詳しく⇒転職の面接は身だしなみが重要!移動の乱れも慎重に三段階チェック
挨拶をハキハキとするのも基本ですね。ぶっつけ本番では、上手く出来ない事も多いので事前に声を出して練習しておくようにしましょう。
話す内容に関しては、「この面接では最初にこういった事を聞かれるのでは」「最初にこういった事を話そう」という事をしっかりとシミュレーションして冒頭の数分で相手の心を掴む事を心がけて下さい。
また、頭の中だけでシミュレーションをすると本番でつまづく可能性が高くなりますので、声を出して、できれば模擬面接という形で練習しておきましょう。
詳しくはこちら⇒【転職の面接】頭の中だけではダメ!練習相手が居なくても声を出す!


ジョブ吉のブラック企業体験談


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